【北九州市小倉南区】「こくらみなみ 50年。いい店・いい人・いい話」。天災から小倉南区を守れ!小倉南区の”防災のプロ”に話を伺いました。
2024年、小倉南区は区制50周年という節目の1年です。
号外NET北九州市小倉南区では「こくらみなみ50年。いい店・いい人・いい話。」と題して、区制50周年を迎えた小倉南区のお店や人に焦点を当てシリーズでご紹介させていただいています。今回は小倉南区の”防災のプロ”に話を伺いました。
天災から小倉南区を守れ!小倉南区の”防災のプロ”に話を伺いました。
今回話を伺ったのは、小倉南区役所 コミュニティ支援課の井上係長と廣永主査。
井上係長に小倉南区の防災の取り組みについて伺うと、「小倉南区には24校区あるが、校区によっては防災に対する十分な取り組みがなされておらず、校区によって差がある」とおっしゃられていました。
実際に横代地区で年一回行われている「よこしろ防災チャレンジ」のような学校・地域・民間が一体となって防災イベントをやっている校区は少なく、
防災意識を高めることは大事ですが、何をしていいのか分からない・どう取り組んだらよいのか分からないというのが現状のようです。
井上係長・廣永主査はこの現状を打破すべく、様々なことに取り組まれています。
(その1)地域における防災啓発
井上係長や廣永主査は各市民センターなどへ出向き、防災に関する啓発・広報活動を行っています。ただ防災について話すだけでなく、防災活動を継続していくための仕組みづくりを作っていらっしゃいます。ゆくゆくは各地区が自主的に防災活動を推進していけるようにしていきたいと考えていらっしゃいます。
(その2)地域・民間を巻き込んでの防災訓練
「もっと魅力のある!皆さんも自分たちも面白いと思う防災訓練が必要!」と熱く語ってくれた井上係長。
毎年11月頃に開催されている小倉南区総合防災訓練。昨年(2023年)は防災訓練の在り方自体を見直し、「備えない防災」をテーマに地域・民間を巻き込んだ防災訓練を実施しました!
【北九州市小倉南区】防災訓練のイメージが一新!!防災訓練らしくないのに防災がとっても身近に感じられる「小倉南区総合防災訓練」へ参加させていただきました♪
2023年11月26日に開催された「小倉南区総合防災訓練」では、例年行われている防災講話だけでなく、実際に地震体験車で体験や企業によるワークショップ、キッチンカーの出店などがあり、これまでの「防災訓練」の概念が変わるものとなりました。
市町村や消防などの機関だけの対応には限界があります。 そうしたときに大きな力を発揮するのが”地域での活動”です。
毎年、11月頃に開催されている「小倉南区総合防災訓練」は誰でも参加することができます。地域の活動を知れる良い機会ですので、ぜひ今年(2024年)は参加してみてくださいね。
(その3)もっと地域に寄り添った防災啓発
災害が起きた時にもっとも重要なのは「情報」!
WEBやLINEなどSNSで情報を得ることができますが、スマートフォンを持たない・使い方が分からない方という方も多いようです。特に高齢者や高齢者世帯に対して、直接話をして防災意識を持ってもらうように啓発活動にも力を入れられています。
筆者も知らなかったのですが、小倉南区には避難所が97ヶ所ありますが、台風の時は29ヶ所しか開設されません。伺って驚いたのですが、南海トラフ巨大地震が起こった際、北九州空港や曽根臨海公園一帯に津波が押し寄せてくると予想されています。
「小倉南区に住んでいるからこそ知っておかなければならないことをもっと分かりやすく伝えていくことも必要だ」と教えてくださいました。
2024年6月17日(月)、福岡管区気象台が「九州北部(山口県を含む)が梅雨入りしたと見られる」との発表があってから約3週間。梅雨とは思えない暑さが続いていますね。
もう大雨の心配はない…なんて安心している方、過去、2018年(平成30年)7月の豪雨時には、北九州市では3,000人を超える住民が避難され、小倉南区でも700人を超える住民の皆様が避難されました。
梅雨末期の大雨に加え、夏は急なゲリラ豪雨や台風などにも注意が必要となってきます。
「天災は忘れた頃にやってくる」という言葉をご存じでしょうか?
物理学者・防災学者の寺田寅彦氏が残した警句です。北九州市小倉南区では過去に大きな天災はあまりありませんが、日本では未曽有の震災が多く起こっています。しかし、時間の経過と共に記憶が風化しつつあるのではないでしょうか?
梅雨末期の大雨を始め、台風や地震に対する備えと同時に北九州市小倉南区での防災についての講義やイベントに参加して防災意識を高めてくださいね。
★小倉南区役所 コミュニティ支援課の井上係長と廣永主査、お忙しい中、ありがとうございます。
小倉南区役所はこのあたり