【北九州市小倉南区】3年ぶりに祭事が開催!ユニークで井手浦地区の風土を感じられる「井手浦 尻振り祭」に行ってきました♪
日本全国には沢山の祭りが存在していて、春夏秋冬様々な祭りごとに個性があり、その土地に住む人々の魂が込められています。
今回は平尾台の麓、北九州市小倉南区井手浦で毎年開催されている「井手浦 尻振り祭」に行ってきました。
「井手浦 尻振り祭」とは?
井手浦 尻振り祭保存会の方にお話を伺うと、その昔、出雲の国(現在の島根県)で八岐大蛇(ヤマタノオロチ)が大暴れして、その地域の人々と供に天照大御神(あまてらすおおみかみ)の弟である須佐之男命(すさのおのみこと)が退治。その時に、尻尾が平尾台の麓の井手浦まで飛んできたそうです。尻尾はピンピン跳ね、その年は稀にみる大豊作になったという伝説が由来となっているそうで、1600年代に始まったと伝えられています。
祭事は3年ぶり開催!
新型コロナウイルス感染症の影響で祭事が3年ぶりに開催されると知り、2023年1月8日(日)に行ってきました。
場所は井手浦公民館。
筆者が井手浦公民館に到着したのは13時前。井手浦公民館の中では神事が行われていました。神事は一般の方の参加及び見学はできないそうです。
神事が終わり、14時過ぎから井手浦公民館前の広場で祭事が行われました。
ワラで作った4mを超える大蛇が、2本の松の木に掲げられおり、その大蛇の前に祭壇を設け、神官が祝詞を唱えます。
その後、神官と当番の二人が弓矢と弊(へい)をお尻に当て、「海・山・川」の掛声に合わせて左・右・左と大きく大きくお尻を振り始めました!
周りで見ている方からは「もっと振れ!」という声や笑い声が。
大きく振るほど大豊作になるんだとか。当番の方が大きくお尻を振るたびに笑い声がこだましていましたよ♪
その後、神官が大蛇を三本の矢で射とめます。最後の矢は的のど真ん中を貫きました!見事です!!
太刀で3ヶ所斬るしぐさをして、大蛇退治が終わりました。
本来ならばここからが賑わうとところ!藁の大蛇の中に入っている干し柿をみんなで取り合いをするのですが…今回は藁の中に干し柿は入れず、参加された方に配っていらっしゃいました。
筆者も干し柿を頂きました。
井手浦 尻振り保存会の方に伺うと、干し柿を食べると無病息災のご利益があると言われているそうです。また、当番の座元さんの年齢の数だけ藁の大蛇の中に干し柿を入れるそうです。毎年多くの方が取り合うのでひと家族1、2個しか取れず、家族で切り分けて食べていたんだとか。
3年ぶりに祭事が開催された「井手浦 尻振り祭」。
”お尻を振って豊作を願う”というユニークな祭りは珍しい!また、井手浦地区の風土を感じられる祭りですので、興味を持たれた方は来年行かれてみてはいかがででしょうか。
☆井手浦 尻振り祭保存会様、取材対応ありがとうございます。☆
井手浦 尻振り祭が開催された井手浦公民館はこのあたり
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